Webの教科書

現役Webディレクターが、SEOやサイト作成などWebに関する有益な情報を書いていきます。

検索上位を狙え!パンダアップデートから学ぶSEOの本質

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パンダアップデート」という言葉を知っていますか?

パンダアップデートはGoogleの検索順位を大きく変えた、検索エンジンのアップデートです。パンダアップデートを知ることでSEO対策の本質に触れることができますよ。

 

今回はパンダアップデートについての基礎知識を説明し、それをもとに現在のSEO対策の基本についてお話していこうと思います。

1:パンダアップデートの基礎知識

Google検索エンジンは大きく2つの要素で検索順位を決定しています。

  • Webサイトの内容
  • 外部からの評価

パンダアップデートは「Webサイトの内容」に焦点を当てたアップデートです。

混同されやすいペンギンアップデートは「外部からの評価」に焦点を当てたアップデートですね。

 

1-1:パンダアップデートとは

パンダアップデートとは、Google検索エンジンアルゴリズムのアップデートの1つです。

主に「低品質なサイト」を検索結果の上位に表示しないような変更が行われました。

 

「難しい言葉で言われても分からん」という人はこう理解しましょう。

検索結果の上位に表示されるには、「高品質なサイト」を作ることが必須になった。

 

これだけ覚えていればパンダアップデートだけでなくSEOの本質が理解できます。

 

1-2:Googleの思う高品質とは

先ほどから何度も出てきている「高品質と低品質」は、ズバリこれだ!と明記されているものではありません。

しかし、Googleウェブマスター向け公式ブログにそのヒントが公開されていますよ!

この文章と25の要素から、Googleが重要としているのは以下の点だと推測することができます。

 

  • 検索してくるユーザーのことを考えているか
  • サイト内の情報に信憑性、専門性、独自性はあるか
  • 雑に大量生産されたコンテンツではないか
  • コンテンツを邪魔する過剰な広告が貼られていないか
  • 他人に共有したくなるサイトであるか

 

全ての点に共通している最も重要なポイントは「検索してきたユーザーが満足するような内容が提供されているか」ということです。

 

つまりユーザーのことを第一に考えたサイト制作をすることがSEOの本質であるといっても過言でないでしょう。

 

1-3:パンダアップデートの経緯

ここまで読んでくださった方は何故パンダアップデートが行われたのか、何となく理解できるのではないでしょうか。

 

ご察しのとおり、パンダアップデート以前はGoogleの検索の上位に「低品質なサイト」が表示されていました。

 

この低品質なサイトを検索結果から排除し、高品質なサイトを上位表示させる、いわば白黒ハッキリさせるといった意味合いから「パンダ」アップデートと呼ばれているようです。

 

1-4:パンダアップデートの現在

パンダアップデートは1回だけ行われたアップデートではありません。過去には20回を超えるパンダアップデートが行われています。2011年2月に英語圏で初めて行われ、日本では2012年から影響が出るようになりました。

 

過去のパンダアップデートは手動で行われてきましたが、現在はGoogleのコアアルゴリズムに組み込れることで常に検索順位に影響するようになっています。

 

要するに、現在は日常的にサイトの品質がチェックされていて、検索の順位に常に影響するようになっているということです。

 

2:パンダアップデートから学ぶSEO対策の基本

先ほど述べたように、パンダアップデート以降は「高品質なサイト」が上位表示されます。

そして最も重要なことは「訪れたユーザーが満足するような内容の提供」でしたね。

 

ではユーザーが満足するような内容を提供するために必要なポイントを2つ紹介します。

  • ユーザーの検索意図を考えたサイト制作
  • SEOを知るということはGoogleを知ること

それでは詳しく解説していきましょう。

 

2-1:ユーザーの検索意図を考えたサイト制作

検索意図とはユーザーが「どのような考えでその言葉を検索したか」です。

 

例えば「パンダ 動物園」と検索する人のことを考えてみましょう。

ABCどの考えを持って検索したと 思いますか?

 

A:パンダアップデートと動物園の関係が知りたい

B:パンダを動物園で飼う方法を知りたい

C:パンダが見れる動物園を知りたい

 

どうでしょう?多くの人は「C」の意図で検索しているのではないでしょうか?

「Bかもしれんやん!」「正解かどうかはわからないよね・・」と思う人もいるかもしれません。

 

残念ながら、「パンダ 動物園」で検索している人の多くは「C」の考えを持っていると断言できます。

答えを知る方法はただ1つ「パンダ 動物園」で検索してみることです。なぜなら、現在の検索結果ではユーザーが満足するような内容が上位表示されているからです!

 

 

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パンダ 動物園 検索結果

 

検索結果上位のサイトは次の通りです。(2019年2月18日現在)

1位:ジャイアントパンダに会える動物園~動物園に行こう

2位:日本にいるパンダ全10頭を全網羅!写真&性格&動物園も紹介

3位:上野動物園のパンダ情報サイト

 

上位サイトはすべて「C:パンダが見れる動物園を知りたい」への回答になっていますね。

 

つまり何が言いたいかというと、

  • まずはユーザーの立場になって考えることが大切
  • 検索して上位表示されたサイトから検索意図を推測することができる
  • その検索意図を意識してサイトを制作することで上位表示につながる

 

注意してほしいのが、上位に表示されているサイトを「参考」にするのはいいですけど「パクる」のは駄目だということです。

 

Googleが重要だと考える、「独自性」がなくなってしまうからです。

この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?

同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?

引用元:Googleウェブマスター向け公式ブログ

 

検索意図を意識することは、最も重要な「訪れたユーザーが満足するような内容の提供」に直結する方法です。SEO対策の基本にもなりますので是非参考にしてみてください。

 

2-2:SEOを知るということはGoogleを知ること

冒頭から末尾まで何回もGoogleGoogleうるさくてすみません。しかし、SEOを知るということはGoogleを知るということを必ず知らなければいけないのです。

 

現在日本で主に利用されている検索エンジンのシェア率をご存知でしょうか?

1位:Google 72%

2位:Yahoo! 22.68%

3位:Bing   4.5%

 

なんとGoogleが7割を占めています。

「なんだ7割か」と思った方のために、追加情報を出しましょう。

Yahooは2011年からGoogleの検索技術を利用しています。

 

実は日本で利用される検索エンジンの94%はGoogleだということですね。

 

つまりGoogleの考えや理念を知ることがSEOにおいて重要であるという話になります。

 

Googleの理念は10の事実で公開されています。その中でも1番目に来る項目を見てみましょう。

 

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

引用元:Googleが掲げる10の事実

 

どうでしょう。ユーザーのことを重要視していることが分かってもらえましたか?

今回のパンダアップデートも以前お話ししたペンギンアップデートも、最終的にユーザーの利便性に行き着きます

今回お話しした「訪れたユーザーが満足するような内容の提供」が重要であることもGoogleの理念から見えてきましたね。

 

まとめ

パンダアップデートはGoogleの検索アルゴリズムのアップデートで、「低品質なサイト」が上位表示されなくなるという内容でした。

つまり2012年以降は、訪れたユーザーが満足するような内容を提供している高品質なサイトが上位に表示されているということです。

 

そしてユーザーを満足させるためのSEO対策の基本は「検索意図」をくみ取ったサイト制作でした。今後のSEO対策の参考になれば幸いです。

 

SEO初心者必見!ペンギンアップデート3つの基礎知識と唯一の対策

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「ペンギンアップデート」という言葉を聞いたことありませんか?

ペンギンアップデートはGoogle検索エンジンのアップデートの1つです。2012年以降、悪質なSEO対策を行ったサイトの評価が下がるようになりました。

ペンギンアップデートはGoogleの検索順位に大きく影響しています。つまりペンギンアップデートを知ればあなたのWebサイトを上位表示させることができるはずです。

それでは今回はペンギンアップデートについて詳しく見ていきましょう。

1:ペンギンアップデート3つの基礎知識

まず大前提として、Googleは大きく2つの要素で検索順位を決定しています。

  • Webサイトの内容
  • 外部からの評価

ペンギンアップデートは「外部からの評価」に焦点を当てたアップデートで、同時に語られることが多いパンダアップデートは「Webサイトの内容」に焦点が当てられています。

1-1:ペンギンアップデートとは

ペンギンアップデートとは、Google検索エンジンアルゴリズムのアップデートの1つです。特に低品質なリンクなど、悪質なSEO対策を施したWebサイトの検索順位を下げるといった内容になっています。

簡単に言うとGoogleの検索順位を決める評価ロボットがいて、そのロボットの評価方法が変わったということです。やましい方法を使ったサイトは評価が下がり、正しい方法を使ったサイトが上位表示されるようになりました。

 このように悪質なサイトと優良サイトを「白黒つける」ことからペンギンアップデートと呼ばれます。

1-2:アップデートの経緯と評価が下がる対象

ペンギンアップデートで主に取り締まられるのは低品質な被リンク作成です。

被リンクというのは、外部サイトに張られた自分のサイトへのリンクです。被リンクは本来「このコンテンツおもしろい!」「このサイトの説明分かりやすい」など、自然に良いコンテンツに対して貼られるものでした。このことから以前のGoogleは被リンクが多いWebサイトを単純に評価していました。

しかし被リンクを自作自演したり、業者に頼んで大量に被リンクを張ってもらったりすることで検索順位を上げるWebサイトが少なからず存在したのも事実です。

このような低品質な被リンク作成を筆頭に「ウェブマスター向けガイドライン」に反する行為を検索結果の上位に表示させないようにするためにペンギンアップデートが行われました。

例えば以下のような行為がペンギンアップデートで評価低下の対象になります。

  • 悪質な被リンク
  • クローキング
  • 隠しテキストや隠しリンク

悪質な被リンク

業者に金銭でリンクを依頼する行為や隠しリンク、内容と全く関係ないコメント欄からのリンク、自作自演のリンクなどが悪質な被リンクとされています。

クローキング

Googleクローラーと呼ばれる検索ロボットでWebサイト上を循環して情報を収集しています。人間が目視するサイトとクローラーが読み取る内容を不一致させる行為です。

隠しテキストや隠しリンク

ユーザーが見えないようにテキストやリンクを表示させることです。例えば白の背景に白文字で記述したり、テキストの上に画像を配置して見えなくしたり、フォントサイズを0に設定したりする行為が当てはまります。

これ以外にもGoogleの「ウェブマスター向けガイドライン」に反する行為は取り締まりの対象になるので必ず確認しておきましょう。 

1-3:ペンギンアップデートの過去と現在

Googleは常にユーザーの利便性を考えて検索結果を表示するように心がけています。

悪質なSEO対策を施しているWebサイトが検索結果に上位表示されればユーザーの利便性を損ねるということで、検索エンジンを日々アップデートしているのですね。

ペンギンアップデートは過去に7回行われています。

1回目 2012年4月24日 ペンギンアップデート1.0  

2回目 2012年5月26日 ペンギンアップデート1.1 

3回目 2012年10月5日 ペンギンアップデート1.2

4回目 2013年5月22日 ペンギンアップデート2.0

5回目 2013年10月4日 ペンギンアップデート2.1

6回目 2014年10月17日 ペンギンアップデート3.0

7回目 2016年9月23日 ペンギンアップデート4.0

最新のペンギンアップデート4.0ではペンギンがGoogleのコアアルゴリズムに組み込まれることが発表され、リアルタイムに検索結果に影響されるようになりました。

つまり現在を含む2016年9月以降、悪質なSEO対策を行っているサイトはリアルタイムで評価が下がる(検索順位が下がる)ようになっているということです。

2:ペンギンアップデートで評価を下げない唯一の対策

ペンギンアップデートによってサイトの評価を下げない為に、必ず行わなければならな唯一の対策があります。この対策には専門的な知識は全く必要ありません!

この唯一の対策が「ウェブマスター向けガイドライン」に従い、良質なWebサイトを作成することです。

それでは詳しく確認していきましょう。

2-1:ウェブマスター向けガイドラインにそったWebサイト制作

1章でも何度かお話しました「ウェブマスター向けガイドライン」はGoogleが発表しているWebサイト作成の攻略本のようなものです。Googleの思う理想のWebサイトを作成することが基本であり、最大のSEO対策ともいえるでしょう。

ウェブマスター向けガイドラインは大きく2つの項目があります。

ペンギンアップデート最大の対策は「品質に関するガイドライン」で使用しないよう定められている手法を用いないようにすることです。

  • コンテンツの自動生成

    リンク プログラムへの参加

    オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成

    クローキング

    不正なリダイレクト

    隠しテキストや隠しリンク

    誘導ページ

    コンテンツの無断複製

    十分な付加価値のないアフィリエイト サイト

    ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み

    フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成

    リッチ スニペット マークアップの悪用

    Google への自動化されたクエリの送信

  •  

 これらの行為を行わなければペンギンアップデートでサイトの評価が下がることはないでしょう。検索エンジンのことではなくサイトを見る人を意識し、自然に被リンクがつくような良いコンテンツを制作することが重要です。

 

3:サーチコンソールを使って被リンクをチェックしよう

意図しない被リンクが低品質なリンクと判断されてしまうことも少なからず存在します。そのため自身のwebサイトがどこのサイトから被リンクを受けているかをチェックし、評価を下げていると思われるリンクに関しては「リンクを否認」することで評価を回復させてあげましょう。

3-1:サーチコンソールとは

サーチコンソール(Seach Console)とはGoogleが無料で提供する、自サイトの情報を収集できるサービスのことです。

同じくGoogleが提供しているサービスにGoogleアナリティクスがありますが、こちらはサイト内の滞在時間などの「サイトに訪れた後」の情報に特化しています。

一方、サーチコンソールは「サイトを訪れる前」の情報に特化しているという特徴があり、例えばこんな情報を得ることが出来ます。

  • どんな検索ワードでサイトを訪れたのか
  • どこに被リンクが張られているか
  • Googleからのメッセージ

サーチコンソールを使えば被リンクが張られているサイトを確認することができ、さらに「リンクを否認」することができます。この機能を用いれば評価を下げているリンクを無効にし評価を回復させることができますよ。

 

まとめ

ペンギンアップデートは悪質なウェブサイトの評価を下げるためにGoogleが行った検索アルゴリズムのアップデートでしたね。

被リンクの自作自演など、低質な被リンクを行っていたサイトの評価が下がり、質の良いコンテンツが上位表示されるようになりました。

GoogleGoogle検索を使ってくれるユーザーを1番に思い、検索結果をユーザーが求める検索結果が表示されるように日々改善を加えています。

Googleの考えの塊である「ウェブマスター向けガイドライン」に沿ったWebサイトを作成することが、最強のSEO対策であることは間違いないでしょう。